2000 年 20 巻 5 号 p. 413-418
平成12年4月から介護保険制度が導入された.このような福祉事業を円滑に進めるためには,行政はわかりやすく説明できる資料を住民に提示する必要がある.しかし,実際には様々なデータが錯綜し,もっとも関心のある住民にとって理解しにくい報告書がほとんどである.
本研究では,地域ごとの人口動態と,介護資源を中心とする介護福祉事業の充実度を,チャーノフの顔形グラフを応用することによってグラフ表現し,地域ごとの比較および経時的な変化の総合的な把握を容易にする方法を提案する.
事例として,徳島県の各市町村の平成10年度の人口動態と介護資源データを取り上げた.