鹿児島大学医学部附属病院においては,2001年1月より病院情報システムのレベルアップを行ったが,医療事故防止活動の一環として,患者に安全な診療や看護を提供するためのリスクマネジメント支援機能としてのシステム開発を行った.本院で既に開発した物流システムや手術オーダリングシステムのバーコードをスキャナーで読み取るという実施入力の経験を活かし,新しいリスクマネジメント支援システムについても迅速,簡便で正確なバーコード入力を利用して開発した.新システム稼働後,輸血製剤の実施入力を開始したため,本稿においては,その運用概要と評価について報告する.また,今後開発予定の他のリスクマネジメント支援機能についても述べる.