医療情報学
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研究速報
保険薬局ナビゲーション/院外処方情報自動FAX送信システムの運用と評価 -周辺薬局からの分散を目指して-
津久間 秀彦名田 信之森本 徳明天野 秀昭田中 武志岩田 則和野村 祐仁片山 文善石川 澄
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2002 年 22 巻 1 号 p. 127-135

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抄録

 地域に開かれた病院を目指して,地域医療機関に役立つ支援と,患者に対する直接的な支援を両立させることは,医療情報システムが果たすべき今後の一つの方向性として重要である.

 この観点から,従来の手作業での院外処方せんのFAX送信サービスのあり方を見直し,患者の利便性向上のためのナビゲーションシステムと,保険薬局での調剤の安全性向上のための院外処方情報の自動FAX送信システムを開発した.本論文では,まずシステムの開発目的と機能の概要を説明する.更に2001年10月より広島大学医学部附属病院で開始した運用の実績に基づいて,本システムの有用性を示す.

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© 2002 一般社団法人 日本医療情報学会
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