外来でのインシデントと診察時間の関連を検討する目的で,亀田クリニック眼科外来で1999年5月から2002年4月までの3年間に報告されたインシデント発生日時や内容を調査した.さらに,インシデントが午前に発生している場合は午前に,午後の場合は午後に予約して来院した患者の待ち時間(受付時刻と予約時刻の差),滞在時間(受付から診察終了まで),所要時間(予約時刻から診察終了まで)を電子カルテに記録されたタイムスタンプを利用して検討した.インシデントの報告は20件であり,その内容は転倒5件,患者確認ミス3件,点眼ミス4件,検眼時のミス3件,その他5件であった.点眼ミスや検眼時のミスが発生した日では,予約患者の平均所要時間と比較し約10分長く,これは23%の患者増に相当した.予約患者の所要時間が長い時はインシデントが発生する可能性があり,スタッフ配置の弾力的運用などの対策が必要であると考えられた.