医療情報学
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技術ノート
当直医向け救急診療支援システムの開発 ―診断支援を中心として―
島田 和之光山 訓高田 英克伴 秀行松尾 仁司吉村 達也大竹 仁廣津 こう平財津 昭憲濱﨑 直孝
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2003 年 23 巻 3 号 p. 229-235

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抄録

 休日・夜間の診療を行う救急医療部門向けに,緊急性の高い疾患の見落としを防止しつつ疾患を効率的に鑑別可能な救急診療支援システムを開発した.本システムの特長は,主訴,所見,検査等の鑑別項目を疾患毎に格納した知識ベースをもとに,① 主訴に応じて疾患を抽出する主訴志向論理,② 所見項目で鑑別する疾患鑑別論理,③ 臨床検査により新たに疾患を指摘する疾患指摘論理,の3つの診断論理を組み合わせた鑑別診断支援方式である.上記方式を実装したWWWベースのプロトタイプを開発し,過去の症例データを用いた評価を行った結果,(a) 全症例90例において診断名を疾患候補に正しく分類した,(b) 鑑別診断支援方式を用いない従来法と比較して鑑別率を約1.2倍に向上した,ことから本方式の有効性を確認した.本システムにより,当直医の迅速かつ適切な診断を効率的に支援することが可能となる.

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© 2003 一般社団法人 日本医療情報学会
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