医療情報学
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原著
生活習慣病指導支援システムの導入効果に関する検討
佐々木 淳和野 恵介米田 多江鎌田 弘之水沼 吉美船生 豊
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2006 年 26 巻 1 号 p. 13-21

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抄録

 本論文は,筆者らが開発した生活習慣病指導支援システムの概要とその期待される導入効果について述べている.本システムは診療所への経済的導入を図るため,複数の診療所からネットワークを介してサーバが共有できるWebアプリケーション型とした.また,血液化学検査データの一括入力・グラフ化機能,生活習慣病の療養計画書が自動作成できる機能等を有することから操作性に優れるとともに,セキュリティ対策も万全に行っている.次に,本システムの利用実験を行い,システムの操作性および診療時間短縮効果を評価し,患者の待ち時間縮小効果とシステム導入によって得られる経済効果を推定した.その結果,このシステムを導入することにより,生活習慣病の指導診察時間が大幅に短縮されるため,診療所にとっては患者の待ち時間を増やすことなく,包括算定によってシステム導入・運用コストを上回るだけの収益を得ることが可能であることがわかった.

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© 2006 一般社団法人 日本医療情報学会
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