医療情報学
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技術ノート
医薬品の適正使用を順守するための処方オーダ用語の分析
三島 裕彦
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2007 年 27 巻 2 号 p. 223-227

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抄録
 最近,処方せんの記載ミスに関する医療事故の報道が相次ぐ中,我々薬剤師は医療安全への対策と推進を図らなければならない.医師は薬を処方するとともに情報も処方し,薬剤師は薬を調剤するとともに情報も調剤する.薬物療法の発展と共に,医薬品の適正使用を順守するためには,処方オーダエントリシステムの処方作成支援システムの発展と患者の生命に重篤な影響を及ぼす危険性が高い薬剤に関わる薬剤師の処方鑑査による二重の安全対策が今後も必要である.処方オーダエントリシステムは処方作成に合理性をもたらしたが,処方オーダ用語は手書き時代の用語のままである.本研究は処方作成支援学習型システムに用いる処方用語データベースの開発の一環として,処方オーダエントリシステムならびに注射オーダエントリシステムで使用された処方オーダ用語データおよびフリー入力されたコメントデータとこれに関する処方の疑義照会内容に基づいて,処方オーダ用語の分析を行ったので報告する.
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© 2007 一般社団法人 日本医療情報学会
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