抄録
社会調査をはじめとするアンケート調査に用いられる質問形式は,選択型質問形式と自由記述回答形式に大別できる.自由記述回答形式の質問は,回答者の本音を引き出すことが可能であるが,処理が困難であることから詳細な分析がほとんど行われていない.本研究では,徳島市が実施した高齢者意識調査における自由記述回答についてテキストマイニング手法を用いて客観的な評価を行うとともに,選択型質問形式による結果との関連性について多変量解析などの統計的手法を用いて分析した.その結果,選択型質問形式による結果と自由記述回答の間にさまざまな関連性が認められた.また,従来型の選択型回答データのみでは評価できなかった回答者の価値観の違いなどが,自由記述回答を併用することにより明らかとなったのでここに報告する.