抄録
看護師の業務モニタの方法として看護師の発話データを看護業務分類のラベルにマッピングして,看護師の1日の業務内容,業務時間等を把握することが一つの対処として考えられる.発話データの収集は,比較的,手軽に導入,実施が可能であるが,業務中にすべての業務を詳細に発話することが難しく,医療事故やインシデントの原因を究明するには,情報が不足する場合がある.また,音声を入力したが,別の業務の割り込み等が入る場合があり,実施した業務と発話データが完全に一致していない場合も考えられる.本稿では,環境設置型の位置計測センサと看護師の動きを記録する加速度センサも利用し,看護師の行為を計測,それらのデータから自動的に看護業務フローを導き,より業務を正確に把握するためのモデル化手法を提案する.すなわち,計測された看護師の動作データにラベル付けを行い,この行為データと看護マニュアルの対応付けを行い,その順序関係を検証するものである.われわれは,このモデルに基づいた点滴業務の検出システムの実装を行い,95%以上の割合で業務動作の検出に成功したので報告する.