抄録
電子カルテシステムで指摘される問題点の一つは,特殊な診療科の検査機器から発生する標準化されていない,あるいはアナログデータをどのように電子化して,電子カルテシステムの中で参照させるかである.医療の質の向上をめざすためには,電子カルテシステムの端末で時系列的にデータを表示させて,患者に対する治療方針の決定に役立たせることが絶対条件である.今回われわれは,自科検査システムとして耳鼻咽喉科検査,特に聴覚検査のファイリングシステムを独自に開発し,電子カルテシステムからは,患者IDと許可された利用者IDを渡して,URL連携することにより,その目的を達成した.この方法は電子カルテシステムと極めて安価で構築でき,また患者の病態を共有できる利点があり,スタッフの満足度も高い.