抄録
テキストマイニングによる日本神経学会誌「臨床神経学」の論文タイトル分析を行い,神経内科領域の動向を量的に検討した.臨床神経学第1巻から第50巻の論文タイトルの形態素解析を行い,論文数の経年変化,疾患名および学術的医学用語の推移,対応分析による関連の検討を行った.計7,450報の論文タイトルが抽出され,疾患名では多発性硬化症,学術的医学用語では剖検が最多であった.経年変化は1980年以降に抗体・遺伝子が出現・増加し,CT/MRIは1990年頃をピークに減少していた.論文タイトル分析から,学会誌を通して発信されてきた神経内科領域に関する情報の動向が把握できた.