2020 年 40 巻 1 号 p. 34-35
1. 研究目的
問診は診療において重要な情報であり,診断に寄与する情報量の50-75%を占める.医師が暗黙知の中でどのように患者の状態をとらえ,診断を下すかという思考を検討するためには,これらの情報を的確に収集し,解析可能環境を整備することは重要である.
本研究では,迅速検査が広まっているウィルス感染症について,要介入・要検査を判定する手法,判定に基づくアクションを取った場合の費用対効果を評価する手法を開発し,院内・院外におけるスクリーニング支援システムを,小児医療情報収集システムの基盤システムであるCDMS基盤を活用して構築する.