2020 年 40 巻 1 号 p. 40-41
1. 研究目的
認知症は世界的に増加傾向であり,特に少子高齢化が進む日本では社会的な負担となり重要な問題である.アルツハイマー型認知症は世界に5000万人の患者がおり,そのコストは米国だけでも1兆ドルにも達すると言われている.発症にはアミロイドの蓄積が関与すると考えられているが,蓄積の程度だけでは発症を予測できない.脳の活動状態など,病理学的変化以外の脳の機能的レジリエンスが影響していると考えられる.本研究では,認知症患者の脳波・脳磁図を用いて脳の機能的活動状態を高い時間・空間解像度で捉え,これを波形データに特化した新しいDeep Neural Network (DNN)により診断する人工知能の開発を目的とした.