医療情報学
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春季学術大会論文
患者状態把握を目的とした機械学習と共起有向グラフによる診療プロセス解析
山下 貴範若田 好史中熊 英貴野原 康伸岡田 美保子中島 直樹副島 秀久
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2021 年 41 巻 1 号 p. 29-37

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抄録

 施設間の診療データの解析のためには,データの標準化と構造化が必要である.AMED ePath事業では,実証病院に診療データを出力するインターフェースとリポジトリを開発し,施設間のデータ統合作業の簡便化を達成した.本稿では,入院期間中の患者状態について,重要度の順位付けと時系列の可視化を行い,臨床的介入の優先度を判断できる解析手法の提案を目的として,AMED ePath事業の複数の実証病院のリポジトリに蓄積されたDPCとクリニカルパスのデータに対して,機械学習と共起有向グラフを用いて,長期在院と退院先に寄与する患者状態抽出の時系列解析を行った.長期在院ではAUC=0.913,寝返り,衣服着脱,呼吸状態,循環状態が重要変数として抽出され,退院先ではAUC=0.773,口腔清潔,食事が抽出された.共起有向グラフにより,時系列の患者状態の関連が把握でき,診療プロセス解析に有用であることが確認された.

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© 2021 一般社団法人 日本医療情報学会
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