抄録
泥質片岩における実験に基づいた石墨化度の精度を得るため、1つの路頭から選んだ10の泥質片岩試料について分析を行った。石墨化度の実験精度は、GD=31およびGD=26において±1であった。この評価は隣り合う2つの試料がGDの差6以上であるときに変成度が異なるといえることを示唆する。我々は関東山地三波川の支流および荒川の路頭において、走行方向に垂直な方向に20cmそして25cm間隔で試料採集を行い、GDの変化について調べた。そしてこの地域のGDの不連続性を見出した。そしてこのような地質の関係をMiyashiro(1994)はシャッフルドカード構造といっている。三波川の支流では蛇紋岩質な緑色片岩がシャッフルドカード構造を形成していた。そして荒川では泥質片岩におけるスラスト面がシャッフルドカード構造を形成している。一方で関東山地釜伏山で掘削された約280mのボーリングコアからは連続的なGDの変化がみられる。