糸魚川・青海地域のひすい輝石岩(Jadeitite)は、high-P/T変成条件下で起こる曹長石(Ab)→ひすい輝石(Jd)+石英(Qz)という反応で生成したと考えられてきた(茅原, 1986)。しかし、JadeititeにはQzが含まれないことから、その生成機構が上記のような固相反応によるものなのか疑問である。我々は糸魚川・青海地域のJadeititeから、Jd自形結晶の粒間をソーダ沸石(Ntr)が充填する組織(Miyajima et al., 1999)、Jd自形結晶の粒間をAbが充填する組織、Jd含有曹長岩などに注目し、このようなJdは、従来考えられていたような固相反応で生じたものではなく、熱水溶液から晶出したものであり、晶出する鉱物は熱水溶液の組成が(Na+Al)>Si(カチオン数)の場合にはJd+Ntrの組み合わせとなり、(Na+Al)