日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
2005年 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会
セッションID: G6-11
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G6:岩石・鉱物・鉱床学一般
前弧かんらん岩のクロムスピネルの組成的特徴
*岡村 英伸荒井 章司金 容義
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抄録
前弧の海溝斜面および蛇紋岩海山に露出するかんらん岩のクロムスピネルは中央海嶺のものと比較して高Cr#かつ低Mg#の組成的特徴を有する。伊豆‐小笠原前弧、母島海山かんらん岩のクロムスピネルのモード量は0.91%を示すが、中央海嶺かんらん岩のクロムスピネルのモード量と大きく変わらないため、低モード量であるが故のMg#の低下は否定される。両輝石のソルバス温度計で求めたハルツバージャイトの平衡温度は921℃を示し、同じ温度計で求めた中央海嶺の平衡温度(1138℃)よりも低い。したがって中央海嶺よりもウエッジマントルの平衡温度が低いことが低Mg#の原因と考えられる。クロムスピネルは粒径が小さくなるほどMg#が低くなる相関性が認められる。また角閃石は透閃石から普通角閃石までの連続的な化学組成を示す。したがってウエッジマントルはスラブから脱水された水によって速やかに冷却されたと考えられる。
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© 2005 日本鉱物科学会
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