JAMSTEC Report of Research and Development
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報告
日本海東部におけるマルチチャンネル反射法地震探査
野 徹雄佐藤 壮小平 秀一高橋 成実石山 達也佐藤 比呂志金田 義行
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2014 年 19 巻 p. 29-47

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抄録

日本海東縁では,1983年日本海中部地震(MJ7.7)や1993年北海道南西沖地震(MJ7.8)などのM7以上の被害地震,それらに起因する津波が繰り返し発生している.しかし,これらの地震の全体像を研究する上では地殻構造データが十分でなかった.そこで,「ひずみ集中帯の重点的調査観測・研究」の一環として,2009年~2012年の4年にわたり,マルチチャンネル反射法地震探査と海底地震計による屈折法・広角反射法地震探査の地殻構造調査を実施し,地殻構造研究の側面から日本海東縁における地震発生帯の研究を進めた.調査は能登半島沖から西津軽沖にかけての沿岸域の大陸棚から大和海盆・日本海盆に至る海域にて行った.本報告では,本調査で実施された43測線のマルチチャンネル反射法地震探査によるデータ取得の概要とデータ処理の結果について記す.

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