医学検査
Online ISSN : 2188-5346
Print ISSN : 0915-8669
ISSN-L : 0915-8669
症例報告
髄液中に白血病細胞が検出された急性骨髄単球性白血病の1例
大城 雄介手塚 俊介花井 亜莉沙土橋 悦子長谷川 達朗土井 誠一宮崎 澄夫
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 63 巻 3 号 p. 327-330

詳細
抄録
患者は咳嗽,発熱,頭痛,眼瞼腫脹,下肢痛,歩行失行を主訴とし当院小児科外来を受診した1歳男児.血液像検査で異常細胞が認められなかったにもかかわらず,髄液サムソン染色で大型,N/C比大,核小体明瞭,核クロマチン構造が繊細な細胞が孤立散在性に認められた.血液疾患が疑われた為,髄液検体を用いてメイグリュンワルド・ギムザ染色,ペルオキシダーゼ染色,エステラーゼ二重染色を行った.メイグリュンワルド・ギムザ染色では芽球様細胞が散見された.これらの細胞は非特異的エステラーゼ染色が陽性でフッ化ナトリウムにより阻害され,ペルオキシダーゼ染色と特異的エステラーゼ染色が陰性だった.我々はこの結果を直ちに臨床に報告し,結果的にこの患者は急性骨髄単球性白血病(FAB分類M4)と診断されるに至った.髄液検体での血液染色により,急性白血病を迅速に指摘することができた症例だった.
著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
前の記事 次の記事
feedback
Top