医学検査
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技術論文
AutoVue®における赤血球試薬の24時間連続架設が結果に及ぼす影響について
吉森 雅弘則常 浩太土井 千春関藤 真由美岡村 恵美脇坂 知苗田中 信利
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2014 年 63 巻 5 号 p. 596-601

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抄録
輸血検査は緊急性が高く,且つ専門性の高い検査であり,24時間誰でも正確・安全に検査が行えることが求められる.当院では全自動輸血検査装置オートビューイノーバ(オーソ社)を導入し輸血検査を行っているが,赤血球試薬の蒸発による赤血球濃度の上昇や,撹拌による赤血球の物理的ダメージが生じるため,24時間連続架設は行っていなかった.2013年,赤血球試薬の濃縮を軽減させ,オンボードスタビリティの向上が期待される「E-cap」が発売された.今回,「E-cap」を使用することで,赤血球試薬の性能の維持が可能であるか検討を行った.その結果,毎日の精度管理と定期的なメンテナンスが行われていれば,「E-cap」を使用することにより赤血球試薬の24時間連続架設が可能と考えられた.
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© 2014 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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