胸水検体の検査項目細胞数と分類,Lightの基準のTP比・LD,pH各々判断を行い,結果と貯留原因病態①心不全,②腫瘍性,③肺炎,④膿胸,⑤結核,⑥腎不全・肝硬変・低栄養726件と比較検討を行った。細胞数のcut off値は,漏出性と滲出性に区分した病態のROC曲線からYouden Indexを用いた結果,1,000/μLだった。この結果,漏出性と滲出性の病態を識別するための細胞数基準値として使用できると考える。滲出性と漏出性の病態でのクロス集計の結果,滲出性について細胞数は特異度84.6%と高く,TP比は感度78.9%,LDは感度84.8%と高い結果から,感度・特異度の特性を用いて滲出性・漏出性の判断や炎症性疾患の治療効果に有用である。全病態を用いたpH 7.2のROC曲線から,AUC 0.919,Youden Indexは,好中球76.5%であり,血液ガス分析装置を用いたpH測定の代用に使用できる検査と考えられた。