医学検査
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2024年に当院小児科で分離されたHaemophilus influenzaeの莢膜血清型と薬剤感受性―過去4回の調査成績との比較―
水谷 里佳, 及川 加奈, 小鹿 真吾, 沖林 薫, 宮澤 翔吾, 舟橋 恵二, 西村 直子, 尾崎 隆男
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2026 年 75 巻 4 号 p. 902-909

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抄録

2024年の1年間に当院小児科受診患者から分離されたHaemophilus influenzae(Hi)223株について,莢膜血清型,9種薬剤のMICおよびβ-lactamase産生を調査し,過去4回の調査成績(1999年,2005年,2009年,2016年)と比較した。MIC値からCLSIの基準に従ってS,I,Rを判定し,S以外を薬剤耐性として検討した。莢膜血清型は222株が無莢膜型であり,莢膜型はe型1株(0.4%)のみであった。9種薬剤(ABPC, AMPC/CVA, CTX, CTRX, CFPM, MEPM, CAM, AZM, LVFX)に対し,それぞれ65.9%,43.5%,0.4%,0%,0.4%,4.0%,17.5%,0.4%,0.9%の株が耐性であり,ABPC耐性の内訳はBLNAR 44.4%,BLPAR 19.3%,BLPACR 2.2%であった。b型の分離率はHibワクチン定期接種開始(2013年)前の9.5%から,開始後には0.2%に著しく低下した。b型以外の莢膜型も18.7%から1.3%に大きく低下しており,ワクチンによる血清型置換は認められなかった。上昇傾向にあったABPC耐性率が2016年の74.8%から65.9%に低下した一方,2016年まで10%以下で推移していたBLPAR率は19.3%に上昇した。Hiにおける莢膜血清型と薬剤感受性の今後の動向に注視が必要である。

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