目的:看護管理者がキャリアの停滞している中堅看護師に対して,実践している経験学習支援を明らかにする.
方法:本研究は質的記述的研究である.キャリアの停滞している中堅看護師に対して学習支援をしたことがある看護管理者に対して,どのような学習支援をしているのかを中心に半構造化面接を行った.
結果:研究参加者は病院や訪問看護ステーション等に所属する看護管理者13名であった.看護管理者がキャリアの停滞している中堅看護師に対して実践している支援は【本人の能力を引き出す支援】【新たな知識や視点を持つことができることを目的とした支援】【部署全体の看護の質改善を目的とした支援】であり,6つのサブカテゴリ,16コードに分類された.看護管理者が実施した支援の結果は【現状を維持し続けている】【成長することができた】【部署全体の看護の質を改善・維持できている】であり,10のコードに分類された.
考察:キャリアの停滞している中堅看護師の特徴は病棟特性が急性的・慢性的により異なる傾向が示され,特徴を踏まえた支援が必要である.Jarvis(2010)の学びによる個人の変容との比較から,看護管理者はキャリアの停滞している中堅看護師の経験を生かしながら,能力を発揮できるよう働きかけや意味づけといった省察を支援していることが示され,学習支援の一部に経験学習支援が含まれていた.