日本看護管理学会誌
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原著
病院看護師の医師との協働に対する認識に関連する要因
宇城 令中山 和弘
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2006 年 9 巻 2 号 p. 22-30

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抄録

本研究の目的は,「病院看護師の医師との協働に対する認識」に関連する要因を明らかにすることである.対象は,X県の3つの総合病院に勤務する女性の看護師1,131名(外来および手術室,精神科勤務者を除く)とし,自記式質問紙調査を行った.そのうち役職がなく常勤雇用の看護師798名を分析対象者とした.調査項目は,「医師と看護師との協働」,環境要因には「看護方式」,「サポート」,「コミュニケーションの機会」など,看護師側の要因には看護師の「自律的態度」,医師側の要因として「医師の看護師に対する態度」とし,これらについて共分散分析を用いて分析した.結果,この協働を促進していた要因は,同僚や先輩,上司からのサポートと医師とのフォーマルなコミュニケーションの機会であった.阻害していた要因は,看護師の医師に対する自律的態度の希薄さ,医師の看護師を尊重しない態度であった.したがって,医師と看護師との協働を高めるには,カンファレンスなどを通して,先輩や上司が後輩に対して看護の立場から主張していくことや医師とともに検討するなど議論の様子をみせることであり,実際の議論に参加させるなど医師との協働が高まるようなサポートを行うことが重要である.また,看護師が医師に対して看護の立場から判断を論理的に説明することや互いに議論しあうなどの自律的態度を形成させることと,看護師と医師が相互理解し尊重しあうことが協働を促進すると考えられた.

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© 2006 一般社団法人 日本看護管理学会
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