2006 年 9 巻 2 号 p. 31-40
看護師による医療過誤の中でも,内服与薬過誤の発生数は常に上位であり,確認エラーが重要な要因として指摘されている.しかし,確認エラーが,内服与薬業務プロセスのどの段階で,どのような要因で発生したのかを分析した報告は少ない.そこで本研究では,この確認エラーを,ヒヤリハット事例より抽出し,内服与薬業務プロセスにおける確認アルゴリズムを作成し,分類整理し,関連要因の分析を行った.
結果,①確認エラーは,確認段階「指示(行動目標)の把握」「立案した行動計画と指示の照合」「実行しようとしている行動と指示の照合」で多く発生しており,全確認エラーの約70%を占めていた.②確認段階「指示(行動目標)の把握」「指示と根拠の照合」「実行しようとしている行動と指示の照合」において発生した,確認エラーの関連要因5領域の分布は,全確認段階の5領域の分布と相違がみられ,各確認プロセスで確認エラーの防止対策を立てる必要性があることが示唆された.