日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護学部3年生の学習意欲とソーシャルサポートの特徴
−1年次と3年次の縦断的調査より−
菊池 昭江
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2004 年 13 巻 3 号 p. 29-38

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抄録

 本研究の目的は、看護学部3年生の学習意欲の特徴を1年次と3年次の縦断的調査により明らかにし、合わせて学習意欲とソーシャルサポートとの関連性を検討することである。A大学看護学部3年生を対象にして入学後間もない1年次(平成11年6月)と、基礎・成人看護学実習を終了した3年次(平成13年7月)に質問紙調査を行った。その結果、3年次学生は1年次に比べて看護への興味・関心や専門性の獲得といった内発的動機から、免許や報酬を求める外発的動機へと変化していた。重要他者からのサポート認知については、友人や母親が1年次と同様に高かった。また、学習意欲とソーシャルサポートとの間には相関が認められ、情緒的サポートが実用・充実志向と、手段的サポートが看護の専門性・自尊志向と関連していた。サポート提供者の属性別では、学外の友人の情緒及び手段的サポートが学習意欲全体と、母親の情緒及び手段的サポートが実用・充実指向、 教師の情緒的サポートが看護への興味・関心と関連性を示した。これらのことから、周囲の人々からのサポートは学生の学習継続に重要な要因であることが示唆された。

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© 2004 一般社団法人 日本看護学教育学会
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