日本看護学教育学会誌
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研究報告
アニメキャラクター事例を中心とした授業の学習効果
─対象のイメージ化と後続学習を促す方法─
中村 恵美
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2007 年 17 巻 2 号 p. 11-20

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抄録

 近年の看護学生は、子どもとの接触経験が少ないため、成長発達や生活状況などを具体的にイメージできない傾向がある。対象である子どものイメージ化が不十分な状況では、小児看護学における知識の理解や記憶が促進されず、学習効果があがらない。

 そこで、先行オーガナイザーとアナロジとして、アニメキャラクターをモチーフにしたキャラクター事例を作成し、基礎的知識と関連づけながら講義をすすめる学習方略を試みた。その結果、キャラクター使用群は非使用群に比べ、対象のイメージ化や事例の想起が有意に高値であったことから、小児看護学においてキャラクター事例は、対象である子どものイメージ化や後続学習を促進する効果があることが明らかとなった。

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© 2007 一般社団法人 日本看護学教育学会
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