日本看護学教育学会誌
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研究報告
デモンストレーション提示方法の違いにおける「無菌操作」技術の習得に関する研究
松永 保子宮腰 由紀子内海 滉
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2008 年 17 巻 3 号 p. 25-35

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抄録

 本研究の目的は、専門知識・技術提示後の知識の想起や技術の再現における経時的変化と、それらに影響する心理的要因を明らかにすることである。

 被験者60名の達成動機、自己効力感、自尊感情、手先の動作を測定後、「無菌操作」技術の中の「鑷子の扱い方」についての実験を行った。まず無菌操作についての専門知識を提示し、次に被験者を2群に分け、1群には教員による実際のデモンストレーション(以下、実デモ)を、もう1群にはビデオを視聴することによるデモンストレーション(以下、ビデオデモ)を提示し、その直後、1週間後、1ヵ月後に筆記テスト・技術テストを行い評価することで、デモ提示方法の違いによる提示後の知識の想起や技術の再現の経時的変化を調べた。

 その結果、知識の想起や技術の再現がビデオデモ群では1週間後には低下したが、実デモ群では低下しなかったことから、デモ提示方法の違いによる知識の想起や技術の再現の経時的な差を確認できた。また、知識の想起には達成動機と自己効力感などの心理的要因が関係すると考えられた。

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© 2008 一般社団法人 日本看護学教育学会
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