2025 年 6 巻 3 号 p. 196-203
本研究では,老朽化が進むインフラの中でも特に調査が困難とされる暗渠水路に着目し,水流を利用して自走する浮体型装置を用いた気中撮影による三次元化手法について検討を行った.装置には上部にカメラを搭載し,水路内の画像を取得して三次元点群を構築するが,浮体は水流の影響により水路断面内で横方向に位置が変動する.これにより,撮影時のカメラと水路上面との距離が変化し,得られる三次元化精度にも影響を与えることが予想される.検証では異なる撮影位置および移動条件下で三次元点群を作成し,精度を比較検討した.その結果,特に移動速度が高い場合に撮影位置の違いにより点群生成範囲の差異が顕著に表れることが確認され,撮影位置や移動条件が大きく影響を及ぼすことが明らかとなった.