日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護学生の臨床実習におけるレジリエンスの変化と困難および支えの関連
奥井 良子白水 眞理子間瀬 由記
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2014 年 24 巻 1 号 p. 67-77

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抄録

〔目的〕看護系大学3年次生の領域別看護学実習におけるレジリエンスの変化と困難および支えの関連を明らかにする。

〔方法〕自記式質問紙を用いて領域別看護学実習の前後に、精神的回復力尺度得点と実習での困難と支えについて調査し、それらの関連を検討した。

〔結果および考察〕有効回答は90名であった。実習前後の精神的回復力得点に有意な変化は認められなかった。精神的回復力得点が上昇したのは39名(43.3%)、下降したのは51名(56.7%)で、各群とも前後比較で有意差が認められた。【受け持ち患者の病態悪化・死】の困難感が上昇群で有意に高く、支えは教員、グループメンバー、臨床指導者の順であった。下降群の半数が【自分の健康管理】で困難を感じていた。実習全体の支えは、両群ともグループメンバー、教員が上位であった。困難の状況を共有し理解できる場を持つことの重要性、特に教員は学生のレジリエンスの発展的変容を促進する役割を担っていることが示唆された。

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© 2014 一般社団法人 日本看護学教育学会
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