2017 年 27 巻 2 号 p. 15-26
〔目的〕中堅看護師の看護実践能力の実態とそれに影響する要因を検討する。
〔方法〕北海道X市の臨床経験5年以上20年未満の看護師1,073名を対象とした。個人的属性、看護師の経験、職務に関する認識、職業経験評価尺度、看護実践能力について質問紙調査を実施した。
〔結果〕回収した有効回答398を分析した。看護実践能力と看護師経験年数に相関はないが、経験期間3群での比較では、15年以上20年未満の得点が高かった。重回帰分析では主に婚姻状況、実習指導、チームリーダー、職業経験評価尺度得点との関連がみられ、中でも職業経験評価尺度得点と、その6下位尺度の一つ「看護の価値基準を確立する経験」との関連の強さが示唆された。
〔考察〕中堅看護師の看護実践能力は直線的ではない伸びが示唆される。また、実習指導やチームリーダーの経験が大きく関わり、更に、看護の価値基準を確立する経験が重要である。