〔目的〕受け持ち患者が亡くなる過程における学生に対する実習指導者のかかわりを明らかにする。
〔方法〕実習指導者5名を対象とし、半構造的面接を行った。データは実習指導者ごとに時間性に沿ってかかわりを再構成した後、コードを抽出し、カテゴリ化した。さらに全データから類似するかかわりをまとめ、特徴について質的分析を行った。
〔結果〕実習指導者は学生に対し、患者の容態が悪化して亡くなるまでの間、【差し迫る患者の死に向き合えるよう支える】かかわりと、【最期まで生きぬく患者・家族を支えるケアを体感させる】かかわりをしていた。そして患者の死後には、【患者の死が否定的な体験とならないよう働きかける】かかわりをしていた。
〔考察〕実習指導者は、学生を気遣いながら、最期まで生きぬく患者へのケアを伝えていた。しかし、死に対する学生の反応に実習指導者が戸惑いを感じることがあった。学生の心の機微を捉える上で、実習指導者と教員の協働の必要性が示唆された。