2012 年 2012 巻 63 号 p. 184-188
空知および上川地方の野菜類における合成ピレスロイド剤抵抗性ネギアザミウマの発生実態を明らかにするため,合成ピレスロイド剤抵抗性に関わるナトリウムチャネル遺伝子型の解析をおこなった.採集した約42%の個体が抵抗性のtype III かIV であり,これらは80%の圃場から確認された.感受性のtype IまたはII は産雌性単為生殖系統のハプロタイプ13 と14 から,type III はほとんどが産雄性ハプロタイプから,type IV は産雌性のハプロタイプ16 から確認された.