2020 年 29 巻 3 号 p. 43-56
〔目的〕本研究の目的は、看護専門学校教員の実習カンファレンスにおける学生へのかかわりを明らかにすることである。
〔方法〕教員経験5年以上の看護専門学校教員4名に、参加観察法と半構成的面接法を行い、実習カンファレンスでの教員の学生へのかかわりの場面を再構成し質的帰納的に分析した。
〔結果〕分析の結果、教員の学生へのかかわりとして、6サブカテゴリーから【ディスカッションの様子を見守る】、【学生たちに問いかける】の2カテゴリーが導き出された。
〔考察〕これらの教員のかかわりを検討した結果、実習カンファレンスにおける教員の役割として、消極的ファシリテーター、積極的ファシリテーターの二つと二つの使い分けを見極める能力が必要と考えられた。しかし、現状は教員個人の力量に一任されていた。看護専門学校という一組織の中で、同僚相互が「同僚性」を持ち、実習カンファレンスについて省察を行い、かかわり方を検討していく必要がある。