2020 年 29 巻 3 号 p. 57-68
〔目的〕看護基礎教育において学生が身に付けておくべき注射技術と課題を明らかにする。
〔方法〕3年課程看護専門学校と200床以上の病院を都道府県別に無作為に抽出し、協力を得られた施設の看護教員208名と新人看護師研修担当者355名を対象に郵送質問紙調査を行った。各注射方法に共通する項目、皮下注射、皮内注射、筋肉内注射、点滴静脈内注射に関する項目について、看護基礎教育で習得すべき注射技術か否か考えを尋ねた。
〔結果〕看護教員145名 (回収率69.7%)、新人看護師研修担当者256名 (回収率72.1%)から回答を得た。ともに平均値が高かったのは、適切なタイミングでの手洗い、清潔な環境の整備、注射部位の消毒、誤薬防止の確認であった。学生を対象とした穿刺・刺入の技術では認識に違いがあった (すべてp<.01)。
〔考察〕看護基礎教育では感染予防や誤薬防止の技術を身に付けておく必要がある。また、身体侵襲を伴う技術の効果的な教育方法について今後検討が必要である。