日本看護学教育学会誌
Online ISSN : 2436-6595
Print ISSN : 0916-7536
ISSN-L : 0916-7536
原著
新人期看護師におけるメンタリング機能の検討
古川 亜衣美細田 泰子
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 32 巻 1-2 号 p. 13-25

詳細
抄録

〔目的〕卒後3年未満の新人期看護師がメンターから受けているメンタリング機能について明らかにする。

〔方法〕メンターがいる新人期看護師17名を対象に、半構成的面接法によりデータを収集し、質的記述的分析を用いてデータを抽象化し抽出した。

〔結果〕研究協力者の経験年数は卒後1年目4名、2年目7名、3年目6名であった。新人期看護師のメンタリング機能として【模範】、【指導】、【知識獲得の促進】、【助言】、【フィードバック】、【褒賞】、【承認】、【励まし】、【人間関係の調整】、【保護】、【援護】、【融和】、【関心】、【傾聴】、【社会化の促進】の15の機能が抽出された。

〔考察〕新人期看護師におけるメンタリング機能は、先輩看護師が新人期看護師に関心を寄せ、高度な看護実践の模範を示し、指導することなどであることが具体的に明らかとなった。新人期看護師のこれらのメンタリング機能を十分に発揮できるような、ともに実践する場づくりの必要性が示唆された。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 日本看護学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top