2021 年 10 巻 1 号 p. 75-84
目的:退院支援の知識や技術を備えた看護師による支援の語りから、患者・家族における退院後の療養生活のイメージ形成を目指した実践内容を明らかにすることである。
方法:退院支援に関する研修受講後に退院支援を実践している病棟看護師3名に、半構造的面接を実施した。
結果:イメージ形成を目指した実践内容として、【経験や研修で得た知識から退院時の状態と生活を予測】、【家族員個々の隠れたニーズをそれぞれから確認】、【決めるのは患者家族であり意思決定を側面で支持】、【退院後の処置等に不安を持たずに退院できるための指導】、【患者個々にかかわる病棟チーム、退院調整部署、院外のケア担当者と密な情報交換】が抽出された。
結論:看護師個々の経験や研修成果から得た実践知により形成されるイメージを、患者・家族の個別な事情と状況にあわせたイメージにし側面から意思決定を支援しながら多職種で連携することが、退院後の療養生活の現実的なイメージ形成を目指した実践内容であると示唆された。