2024 年 12 巻 2 号 p. 15-24
目的:終末期療養者と家族への初回訪問を基軸とした訪問看護導入期のケアを訪問看護師がどのように織りなすのかを明らかにする。
方法:訪問看護師6名に非構造的面接を行い、Riessmanのナラティヴ分析に基づいて分析した。
結果:終末期療養者と家族への初回訪問を基軸とした導入期のケアとして、「終末期療養者を脅かさない距離感と役割に徹し、生活を楽しめる体制をつくる」、「家族を支えつつ、終末期療養者の意向が顕在化するよう整える」など6テーマを抽出した。
結論:終末期療養者と家族への初回訪問を基軸とした導入期のケアは、時間に限りがあるとの認識を持つ看護師が、ケアへと感情を駆り立てられながらも、終末期療養者と家族の固有の世界を脅かさない距離に徹し、初回訪問でつかみとった終末期療養者像を基盤に、適切なケアを積み重ね、療養者や家族に近づき寄り添おうと織りなしていく看護であった。