2015 年 3 巻 2 号 p. 55-65
目的:地域包括支援センターに所属する保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーの専門職(以下、三職種)で検討された介護予防ケアマネジメントの視点を明らかにし、その視点に基づいて実践した支援の効果と課題を明らかにすることを目的とする。
方法:介護保険制度の要支援である17事例の事例検討を三職種で行い、介護予防ケアマネジメントをするために大切であると確認した視点を抽出した。支援実施後に、大切と確認した視点に基づいて実践した評価を三職種で行い、その効果と課題を分析した。
結果:介護予防ケアマネジメントにおいて大切と確認された視点として、26サブカテゴリーと6カテゴリー【支援者と連携を図り支援する】【支援体制づくりを視野に入れて支援を調整する】【包括的なアセスメントをする】【現在行っている取り組みが継続できるように支援する】【介護予防の観点から助言をする】【本人・家族の要望に添って支援する】に分類された。
結論:要支援高齢者の主体的な活動を支援すること、専門職や地域の支援者が高齢者に適切な援助ができるように連携することが、介護予防に効果的であることが明らかになった。一方、持病を持ちながらも安心して取り組めるよう、専門的な知見を得た具体的な取り組みの提案や困った時の相談体制を明確にしておくこと、地域の見守り体制の構築の基盤として、個々の見守り体制を創り積み重ねていくことが課題として考えられた。