[目的]在宅緩和ケアへの移行において終末期がん患者と家族が体験した困難と安心して移行するために有効であった看護師の援助を明らかにし、終末期がん患者と家族が安心して在宅緩和ケアへの移行を実現するための退院支援について検討する。
[方法] 退院支援を受けて在宅緩和ケアへ移行した終末期がん患者とその家族4組8名に半構造化面接を行い、Krippendorffの内容分析の手法を用いて分析した。
[結果]在宅緩和ケアへの移行において終末期がん患者と家族は、【見捨てられた・追い出されたと感じる医療者の態度】、【患者・家族共に考える余裕がない】等の困難を体験していた。また、在宅緩和ケアへの移行において、【受け入れ体制の保証】、【状況に応じて看護師が代行して手配する】等の看護師の援助が有効であった。
[結論]患者・家族に追い出された・見捨てられたと感じさせない保証体制や病状の変化を見通した支援体制の調整等が終末期がん患者と家族が安心して在宅緩和ケアへの移行を実現することにつながると考えられた。