2018 年 7 巻 1 号 p. 258-267
[目的]重度の障害をもちながら自宅で生活している30代女性を講師とした講義から、学生の学びを明らかにし当事者参加型の講義の効果を検討した。
[方法]講義前の「重度障がい者の生活」のイメージと講義後のイメージ,講義の学びをカテゴリー化し、比較検討しながら分析した。
[結果]講義前のイメージは【地域の中で生活そのもの】【治療と障害と日常生活】【支援を受けながら生活】【不自由と負担】【その人らしさ】、講義後のイメージは【日常にある当たり前の暮らし】【医療と障害と生活主体】【ともに生活をつくる】【その人らしく生きる】であった。講義後の学びは【障害をもつ人の生活理解】【生活を支える看護の理解】【新たな知の創造】であった。
[結論]学生は当事者の生活理解を深め、看護師としての姿勢を養った。学生の生活体験を広げる当事者参加型の講義は、在宅看護の知識や技術を学習していく上で有用な教育方法であると考えられた。