2020 年 8 巻 2 号 p. 32-40
目的:高齢介護者の中には、加齢や介護により社会的孤立(以下、孤立)状況にある人が存在する、訪問看護師は介護者の孤立を予防していく必要があるが、支援内容について十分に明らかでない、本研究では、高齢介護者の孤立予防の経験をもつ訪問看護師の支援内容を明らかにする。
方法:高齢介護者の孤立予防の経験をもつ訪問看護師20名を対象に、半構成的面接調査を行い、質的帰納的に分析した。
結果:孤立予防における支援内容は、介護者個人に対して、【介護者の身体・心理・社会的状況を把握する】、【介護者の対人関係への態度や能力を把握する】、【孤立の兆候を察知する】、【孤立の要因を見極め予防的に関わる】、【介護者のエンパワメントをうながす】、【社会参加と生きがいづくりを支える】、【介護者の孤立の危険性を予測し予防する】、家族に対して、【家族の支援関係を支える】、関係職種や地域に対して、【孤立予防支援のネットワークづくりを行う】ことであった。
結論:訪問看護師は、介護者のエンパワメントをうながし、社会参加や生きがいづくりを支え、家族や関係機関と連携して孤立予防の支援を行っていた。