2020 年 8 巻 2 号 p. 60-69
目的:在宅ホスピスケアを推進している訪問看護ステーションを利用した終末期がん療養者の在宅看取りに関連する要因を後方視的に探索する。
方法:対象は2013年4月~2017年3月に複数の訪問看護ステーションを運営している事業所を利用した終末期がん療養者の電子看護記録とした。予測した在宅看取りの関連要因からχ²検定にて有意な関連項目を抽出後、多重ロジスティック回帰分析を行った。
結果:対象者は344名、在宅看取りは81.1%であった。χ²検定では高齢、ADLの移動・食事・排泄・入浴・着替え・整容で介助が必要、おむつの使用、訪問診療の導入、住まいが一戸建・持ち家、在宅看取りの希望が抽出された。多重ロジスティック回帰分析の結果、在宅看取りの希望がある(オッズ比11.9)、おむつを使用している(0.4)、住まいが一戸建て(5.3)が在宅看取りの割合が有意に高かった。
結論:在宅看取りに関連する3つの要因が示唆された。