2020 年 9 巻 1 号 p. 45-52
目的:訪問看護師の補聴器推奨の現状と難聴高齢者との会話における困難と工夫について明らかにすること。
方法:訪問看護師に対し無記名自記式質問紙の郵送にて調査した。
結果:欠損値を除外した訪問看護師208人のうち189人(分析対象者)が難聴高齢者の訪問経験があった。69名(36.5%)が補聴器を推奨し、そのうち耳鼻咽喉科受診を59人(85.5%)が推奨し、補聴器販売店の情報を38人(55.1%)が提供していた。会話における困難は、「契約時の理解」「服薬管理の説明における理解」「医療機器管理の説明における理解」において、訪問看護師経験5年以上の訪問看護師の方が5年未満よりも有意に困難に感じている人の割合が多かった。会話における工夫は、全ての項目において9割以上の訪問看護師が工夫していた。
結論:困難感が増強しない難聴者との会話の工夫などの普及に取り組む必要性が示唆された。