抄録
従来使われているNPOの規模をはかる人口あたりのNPO数の指標としての課題を指摘して相対評価を可能にする新しい相対評価指数,“NPO指数”を考案した.この指数は回帰直線からの残差を標準化した回帰偏差値である.この“NPO指数”を用いて47都道府県のNPOの規模を比較検討した.認証NPO数の過去3時点における資料を用いて計算した“NPO指数”は,各都道府県の“総体としてのNPO力”または“NPOの規模”を表すことを確認した.そして,これらのNPO指数は,日本の地域間で“NPOの規模の格差”が生じていることを明らかにした.