日本看護科学会誌
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日帰り手術に向けての幼児の自律性を親と協働して支援する看護介入プログラムの開発
――第1報:看護介入の試作と介入後の親の取組み
小野 智美
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27 巻 (2007) 1 号 p. 1_3-1_13

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抄録

本研究の目的は,日帰り手術に向けての幼児の自律性を支援するために,親と看護師が協働する看護介入プログラムを開発することである.第1報では,日帰り手術についての物語を子どもに読み聞かせるケアと,子どもの気持ちや言動に合わせた援助法を記述した絵本を看護師が作成して,親に子どもの個性や過去の経験を土台に活用を促す看護介入を試作し,外来診察で日帰り手術が計画された25名の幼児(3~6歳)の親に実施した.介入後の半構造的面接調査から,介入後の親の取組みは4つの型:〈擁護型〉〈共有型〉〈模索型〉〈同調型〉に分類され,親は日帰り手術に向けて,子どもに〔親の相互主体的ケア〕を提供し,【親子の相互主体】を形作っていた.〔親の相互主体的ケア〕は,5つのケア要素:《子どもへの姿勢と接近》,《子どもなりの理解への気づき》,《子どもの気持ちを読むこと》,《子どもの要求に沿っていくこと》,《親の要求や意図を子どもにわかるように伝えること》で構成されていた.【親子の相互主体】は,子どもの医療体験に向けて,親と子どもが自身の個性や能力,可能性を実現できるように,お互いの個性や能力,可能性に働きかけ合うことであった.

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© 2007 公益社団法人 日本看護科学学会
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