日本看護科学会誌
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原著
再発・転移のある乳がん患者のコーピング方略と心理的適応
上田 伊佐子雄西 智恵美
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2011 年 31 巻 2 号 p. 2_42-2_51

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抄録
目的:乳がん再発・転移患者のコーピング強化のケア視点を明確にするために,コーピング方略と心理的適応の影響要因を明らかにすることである.
方法:乳がん再発・転移患者64名を対象とした.日本語版Mental Adjustment to Cancer ScaleとTri-axial Coping Scale-24を使用し,心理的適応,コーピング方略,個人要因,6支援要因の認知の関係を単変量解析,相関,重回帰分析,共分散構造分析でみた.
結果および結論:「Fighting Spirit」の高い群が「肯定的解釈」の方略を,「Helplessness/Hopelessness」の高い群が「放棄・諦め」の方略を有意に多く使用していた.末梢神経障害やサポート機能をもたない家族関係は心理的適応を妨げていた.支援要因の「情報に対する満足」と「初期治療に対する納得」は「看護師,医者への信頼」と互いに関係し合いながら「肯定的解釈」を強化して心理的適応に影響を与えていた.これらの要因を診断時より長期プロセスを見据えてシステム化していくことが,乳がん再発・転移患者のよりよい療養生活を支えるための支援の糸口となることが示唆された.
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© 2011 公益社団法人 日本看護科学学会
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