抄録
目的:本研究は,検査・処置を受ける幼児後期の子どもに付き添っている母親の支援プロセスを明らかにすることを目的とした.
方法:14 名の母親を対象に,検査・処置場面の参加観察および半構成的面接を行い,Grounded Theory Approach を用いて分析した.
結果:全ての母親が,不安や恐れをもつ《子どもの思いへの寄り添い》をしていた.それだけに,母親は,《最小限にとどめたい必要な処置》と考えていった.そして,母親は,検査・処置を乗り越えさせたいと願い,子どもを依存させることと後押しとのバランスをとりながら《子どもの足場づくりへの調整》を行っていた.その際,《後ろ盾となるための保障》を得られた母親は《後ろ盾としての自信》を持てたが,そうでなかった母親は《後ろ盾への見通しの混乱》を生じた.
結論:母親が子どもの頑張れる力を信頼し支えられるためには,看護者からの付添いの保障と,幼児後期の子どもの反応や調整能力を支える関わり方への具体的な説明を必要としていることが示唆された.