日本看護科学会誌
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研究報告
未就学児の母親である看護師のバーンアウトの関連要因
丸山 昭子
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2012 年 32 巻 2 号 p. 2_44-53

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抄録

目的:仕事と育児の両立支援への一助とするために,未就学児の母親である看護師のバーンアウトの関連要因を明らかにすることである.
方法:全国の市町立病院のうち,調査協力の得られた91病院の未就学児を持つ女性看護師2,892人に質問紙調査を実施した.調査項目は属性,職務環境,育児環境,対処行動,バーンアウト等とし,バーンアウトの関連要因を明らかにするために多重ロジスティック回帰分析を実施した.
結果:回収は2,082人(回収率72.0%)であり,有効回答1,946人(93.5%)を解析の対象とした.オッズ比が3以上の要因は,超過勤務,仕事継続意思,育児への自信,コーピング方法であった.
結論:未就学児の母親である看護師のバーンアウトに強く関連する要因としては,超過勤務,仕事継続意思,育児への自信,コーピング方法が明らかになり,超過勤務を回避する体制や育児に自信がもてるような育児支援体制の構築,ストレスコーピングの研修等の必要性が示唆された.

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© 2012 公益社団法人 日本看護科学学会
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