日本看護科学会誌
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原著
初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の開発
冨田 亮三細田 泰子
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2019 年 39 巻 p. 82-90

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抄録

目的:初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の信頼性と妥当性を検討する.

方法:専門家会議と内容妥当性指数から55項目のピア・コーチング測定尺度原案を作成した.2017年9月~2018年3月に全国65施設の卒後2・3年目の看護師を対象に質問紙調査を実施した.318名のデータを分析対象とし,項目分析,探索的因子分析,Cronbach’s α係数,外的基準との相関関係,再テスト法を行い信頼性と妥当性を確認した.

結果:探索的因子分析の結果【互恵関係の構築行動】【援助方法の共創行動】【援助方法の補填行動】【自己変容の促進行動】の4因子20項目が抽出された.下位尺度のCronbach’s α係数は .82~.89であった.協同作業認識尺度の「協同効用」との相関係数は .33,看護師チームのチームワーク測定尺度との相関係数は .33であった.再テスト法では下位尺度の級内相関係数が .65~.79であった.

結論:初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の信頼性と妥当性が検証された.

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